アメリカ牛輸入再開するんだろうか〜??

 電通でやっとためになる授業に出会った。社会学だ(全く理系じゃないってゆう・・。)。
後期は「食=農」というテーマの下に授業をするそうだ。で、どんな授業かって言うと、このままでいいのだろうか??とかほっとけないって先生が思うテーマについて毎回5〜7枚のプリントが渡されて、そのテーマの現状や事実を知り、先生の意見を聞いた後に、このままでいいのだろうか?とか問題提起するの。で、うちらは色々考えさせられるの。ビデオを見たりもするよ。あと、すごくためになるのが美味しんぼ。今回は92巻を抜粋してたw

美味しんぼ (92) (ビッグコミックス)

美味しんぼ (92) (ビッグコミックス)


 で、今回はBSE(Bovine Spongiform Encephalopathy)についてだ。最初は、BSEの症状から始まり、BSEの背景、アメリカと日本の牛肉の検査の仕方の違い、アメリカ牛の輸入再開の話へとうつり、最後にぼくらはどうするべきなのか??ってゆう問題提起をして終わった。


 一番衝撃的だったのは日本とアメリカの牛肉の検査の違い&輸入問題についてだ。
 日本では、2001年にBSEにかかった牛が発見された後、全頭検査(名前の通り食肉処理するぜーんぶの牛の検査)をするようになったんだ。で、人間にBSEがうつらないようにしてるんだ。(1996年に人間もBSEになることが判明。)でもね、アメリカは全頭検査してないんだ。
 なんでかっていと、これまでに見つかったBSE感染牛で1番若い牛が生後21ヶ月だったから、それより若い牛はする必要ないだろって。たまたま20ヶ月以下が見つかっていないだけかもしれないのに。
 で、さらに問題なのが、牛の年齢の調べ方だ!!日本では”trace ability”というのが確立していて、牛に10桁のID番号をつけて、生年月日、雌雄の別、品種、出生地、etcが誰でもわかるようになってるんよ。だから出生日は記録してあるのに、アメリカでは生まれた時がいつかは不明なんだよ!!じゃあどうやって年齢を決めてるかって言うと、訓練された検査官が、肉質と腰の椎骨の成長具合で判断してるんだ。こんな、非科学的な方法でいいのかよ・・っていう。
で、じゃあ具体的にどの牛を検査してるのかって言うと、「へたり牛」(自力歩行が困難で、BSEに感染している可能性が高い牛)のみ。それはなぜかっていうと、「BSE感染牛」はみんな「へたり牛」だったから。でもね、元食解体業のデーブ・ルーサンって言う人が告発したんだ。僕が解体したBSE感染牛は「へたり牛」ではなく「健康な牛」だったって。アメリカの農務省はこれを認めてないけどね。しかも、デーブさんは告発したせいで首になったんだよ。今は月数万円の失業保険だけで、生活して公聴会とか開いてるんだって。自分の子供がBSEに感染した肉を使ったチーズバーガーを食べているかもしれないなんて、ほっとけなかった。って言ってた(日本語に吹き替えられてましたw)。1年間で処理されるアメリカ牛のうちへたり牛の占める割合はたった0.1%なんだよ・・・。3500万頭のうちのね・・。
っとまぁ検査の違いはこんなかんじなの。


 で、ここで問題になってくるのがアメリカ牛の輸入再開についてだ。日本は、アメリカが全頭検査するまで再開はしないって言ってきたんだけど、アメリカもだまっちゃあいない。日本が輸入再開をしないなら、経済制裁するとかいいだしたもんだから、日本は条件付で輸入を今年中にでも再開する方向らしい・・。で、この条件って言うのが問題なんだよ。

危険部位を除去した生後20ヶ月以下の牛

この条件で本当に安全だと思う??俺は思わない。BSEになるかもしれないのに、「早く牛丼が食べたい」なんて俺は思わないな。


あ、あとペディグリーチャムには牛がBSEに感染した原因の肉骨粉がはいってるそうです。犬は寿命が短いから発病する前に死んじゃう場合が多いから、今まで事例がないのかな??うちのあゆも何度か食べてたことあるから、次からもう買わないことにしました。